ある開発プロジェクトの話
◆開発テーマ:精度と生産性の両立
高精度な空間精度を維持するにはどうしたら良いのか・・
●自重により垂直&横方向の接触を常時保持
●姿勢誤差(ヨーイング)の抑制
生産技術を確立できなければ開発中止!
性能を引き出す最大のポイントが「V形スライド」 リニアガイドを使わずに潤滑油で滑らせる、V形の案内面にした。 一般的なボックス形の案内面で課題となる姿勢の乱れによる 精度の低下を抑えられる構造を開発した。
●厚みのある機械ベース,V形スライドにより、抜群の
安定性、吸振性
●モンスターコラムの採用で高剛性を実現
●ニイガタマイスター(匠)による丁寧なスライド面の
キサゲ仕上げ作業
従来は、高額で特殊な機械への採用に限られていたが、 汎用MCに適用する開発計画となった。 生産技術を確立できなければ開発計画は中止になる。 背水の陣でこの新構造をひねり出し、 開発と製造の両部門が一体になった上での試行錯誤の結果、採算ベースに乗るめどがついた。