OAスクリュー
OAスクリュー ~溶融樹脂のムラでお悩みの方へ~
開発目的
コンプレッションサブフライト型スクリューをベースとし、フルストロークにわたって溶融樹脂の均一化を目指したもの
OAスクリューを使用する事のメリット
メリット1 フルストローク計量の成形が可能となり、1ランク上の機械購入が不要
メリット2 1ショット中の樹脂温度可塑化組成が均一となり安定成形が可能
メリット3 成形立上時の安定ショット数の低減によるロスの低下
メリット4 可塑化性能、混練性能に優れ、スクリュー回転数UPによるサイクル短縮が可能
1ショット内の樹脂温度分布比較
番号
| 測定内容
| 従来型スクリュ
| OAスクリュ
|
1
| 設定温度
| 200℃
| 200℃
|
実際の樹脂温度
| 180℃~205℃
| 200℃~208℃
| |
最大温度差
| 25℃
| 8℃
| |
2
| 1ショットの樹脂温度差(10ショット目)
| 12℃
| 4℃
|
3
| 樹脂温度安定時間
| 12ショット
| 6ショット
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4
| 射出後半の樹脂温度設定値との差
| -18℃
| +3℃
|
成形事例1 A4書類ケース成形比較 ※成形条件は同一
MD280W スクリュー径Φ52 計量値180mm(S/D=3.5) スクリュー回転数240min-1
1サイクル 25秒 材料PP 赤色着色剤(マスターバッチ)3% ノズル:標準オープンノズル

従来型スクリュー(左) → 不良品
OAスクリュー(右) → 良品
従来型シングルフライトスクリューの問題点
未溶融・色むらが発生。特にゲート付近に集中。
従来型シングルフライトスクリュー成形する為の改善方法
①スクリュー回転数を240mm-1から100mm-1に低下させる。
結果、1サイクル時間が40秒となった。15秒の延長。
②加熱筒温度設定を15℃上げる。
成形事例2 分散性比較 ※成形条件は同一
MD75X スクリュー径Φ25 計量値115mm(S/D=4.6) スクリュー回転数200min-1
材料PP 黒色着色剤(マスターバッチ)0.09% ノズル:標準オープンノズル

従来型スクリュー(上) → 色むらが多く混練性が不十分
OAスクリュー(下) → 色むらが少なく混練性が良い